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2025年9月20日 12:53

今永昇太の直近登板を徹底レビュー|被弾3本でも5回3自責で試合を作る【シカゴ・カブス戦評】

xhatenaline

stadiumGreat American Ball Park
2025年9月20日 7:40~10:19
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CHC0112000004111
CIN10111300-770
投手
Shota Imanaga 54失点Porter Hodge 13失点Taylor Rogers 20失点
Nick Lodolo 4 2/34失点Connor Phillips 1 1/30失点Nick Martinez 10失点Tony Santillan 10失点Emilio Pagan 10失点
野手
1番:Nico Hoerner (2B)2番:Ian Happ (LF)3番:Seiya Suzuki (RF)4番:Carson Kelly (C)5番:Justin Turner (DH)Moise9s Ballesteros (PH)6番:Dansby Swanson (SS)7番:Carlos Santana (1B)Michael Busch (PH)8番:Pete Crow-Armstrong (CF)9番:Matt Shaw (3B)
1番:TJ Friedl (CF)2番:Noelvi Marte (RF)3番:Miguel Andujar (DH)4番:Austin Hays (LF)5番:Spencer Steer (1B)6番:Elly De La Cruz (SS)7番:Ke'Bryan Hayes (3B)8番:Jose Trevino (C)9番:Matt McLain (2B)

序盤から一発に泣き、被弾3本で5回4失点、四球2で粘り、試合は中盤まで拮抗した。

Q
今永昇太の投球内容はどうだったのか?
A
5回、83球、被安打4、失点4、自責3、被本塁打3、与四球2、奪三振4で降板だ。1回はミゲル・アンドゥハーに被弾、3回はマット・マクレインに一発、4回はスペンサー・スティーアに被弾した。5回は四球と牽制悪送球が絡み、左前打で同点に追いつかれた。
Q
試合の得点経過はどう動いたのか?
A
1回裏にレッズが先制。2回表にダンスビー・スワンソンの中越え弾で同点、3回はイアン・ハップの左越え二塁打で勝ち越し。4回はマット・ショウの左越え2点弾で4-2。5回裏に4-4の同点。6回裏に救援のポーター・ホッジが2者連続被弾で7-4となり、そのまま終わった。
Q
相手先発ニック・ロドロの内容は?
A
レッズのニック・ロドロは4回2/3、被安打9、失点4、奪三振7、与四球2で降板だ。救援陣が無失点でつなぎ、コナー・フィリップスに勝ち投手がついた。
Q
試合の分岐点はどこだったのか?
A
1回表、シカゴ・カブスの鈴木誠也が中前打で一塁から本塁を狙ったが、エリー・デラクルーズの中継で本塁封殺となった場面だ。先に流れをつかめなかったことが後の展開に響いた。
Q
この試合後の今永昇太の今季通算成績は?
A
今季は9勝7敗、防御率3.37、WHIP0.96、奪三振114、被本塁打29となった(試合終了時点)。直近5登板はすべて自責3だ。

被弾3本でも四球は2つ、崩れず5回を投げ切った。

導入——結論から言う。今永昇太は被弾3本で4失点(自責3)ながら、5回を投げて試合をつくった。シカゴ・カブスはシンシナティ・レッズに7-4で敗れたが、内容は一方的ではない。先発の役目は果たした、という評価でよい試合である。

試合は現地時間9月19日18時40分開始(日本時間9月20日7時40分)。舞台はグレート・アメリカン・ボール・パークだ。初回、今永は先頭を三振に取り、2人目も外野フライで片付けた。だが3人目、ミゲル・アンドゥハーに左へ運ばれ、先制を許した。飛距離は403フィート。長打が出やすい球場の洗礼を受けた形だ。

直後の2回、カブスはダンスビー・スワンソンが中堅へ400フィートの一発。試合を振り出しに戻す。3回にはニコ・ホーナーの安打で走者を出し、イアン・ハップが左へ適時二塁打。ここで逆転だ。さらに4回、ペイトン・クロウ=アームストロングの内野安打で走者を置き、マット・ショウが左へ391フィートの2点弾。スコアは4-2となり、流れはカブスに傾いた。

今永は3回にマット・マクレインに422フィートの同点弾を浴び、4回にはスペンサー・スティーアに402フィートの一発を許す。それでも直後の打者はきっちり断ち、失点を最小限に抑えた。5回は先頭に四球を与え、直後の牽制で悪送球。走者を進めてしまい、1死後に左前打で同点とされた。ここは悔しい場面だが、なおも最少失点で切り抜けたのは評価できる。

重要なのは四球が2つに収まった点である。高めの速球に狙い球を合わされたが、ゾーン内でカウントを作り、無駄な走者を出さなかった。結果、5回83球、被安打4、奪三振4、与四球2、自責3。数字は派手ではないが、打線がもう一押しできれば勝ち筋は十分にあった内容だ。

試合の決着は6回。カブスは救援のポーター・ホッジが登板するも、スペンサー・スティーアに左中間へ2点弾、続くエリー・デラクルーズにも左中間へ一発を浴び、4-7と勝ち越しを許した。以降はレッズ救援陣がゼロで締め、コナー・フィリップスが白星、エミリオ・パガンが今季28セーブ目を記録した。

攻撃面では、1回の走塁が響いた。鈴木誠也が四球の後、カーソン・ケリーの中前打で一塁から本塁を狙ったが、デラクルーズの中継で本塁憤死。先にもう1点を取り切れなかったことが、後半の展開に影を落としたと言える。

相手先発のニック・ロドロは4回2/3で被安打9、失点4。内容だけ見れば攻略はできていた。だが、5回途中から出たレッズ救援陣が好投で流れを止めた。試合時間は2時間39分、観客は25,584人。シリーズはこの日の敗戦で1勝2敗となった。

この登板後、今永の今季通算は9勝7敗、防御率3.37、WHIP0.96、奪三振114、被本塁打29。直近5登板はすべて自責3でそろった。派手な快投ではないが、ゲームを壊さない安定感は健在だ。カブスはすでにプレーオフ進出を確定させており、先発の安定は短期決戦でも価値が高い。次回の登板でも、四球を少なく、序盤の一発を避けることができれば、勝ちを手繰り寄せられるはずだ。

本日の成績(投手)

投球回数
5
投球数
83
被安打数
4
奪三振数
4
与四球数
2
死球数
0
失点数
4
自責点数
3
敵地CIN戦で先発し5回83球、被弾3で4失点(自責3)。飛球が伸びたが要所は粘り、勝敗つかず。

記録

NEXT

  • 次登板で今季通算140投球回に到達見込み(現在139.0回)。
  • 次登板で今季120奪三振へ到達まであと6(現在114)。
  • メジャー通算300奪三振まであと12(2024年174、2025年114の合計288)。

COMPLETE

  • 直近5登板連続で自責3を記録。
  • 今季通算の被本塁打が29に到達(試合終了時点)。

次回の試合

次戦はシリーズ第3戦、現地時間2025年9月20日17時40分開始(米東部時間)/日本時間9月21日6時40分、会場はグレート・アメリカン・ボール・パーク。先発予定はシカゴ・カブスがハビアー・アサド、シンシナティ・レッズがザック・リテル。救援勝負になりやすい球場ゆえ、初回からの先制点が鍵となる。

SNSの反応

海外の反応

  • このラインはShotaに対して低すぎるよ👀‼️ 9/19のMLBプレイ・オブ・ザ・デイはShota ImanagaのO 4.5 Ks 🐻 これを長い説明で書くよ、なぜならこのプレイが大好きだから。LHPs対レッズの最近の限られたサンプルサイズのせいでこのラインが設定されていると思うけど、こんなに低くすべきじゃない。x.com
  • 📊MLBピッチャーストライクアウトモデル:2025年9月19日 ⚾️フルスレートアクション 🔒今日のロックはShota ImanagaのOver 4.5 Strikeouts (-134) Shota Imanagaはこのラインをアトランタ・ブレーブス以外のチームに対する直近7回の登板すべてでクリアしている(7/30まで遡る)。今、彼はx.com
  • 📊 +EV MLBプレイヤープロップ (-130 NoVig 🆚 -170 Fliff) ⚾️ Shota ImanagaのOVER 4.5 Strikeouts:この数字が大好きだ。シーズンライン(7.4 K/9)は普通に見えるけど、Imanagaの現在のヒーターは違う話だ。直近10回の登板で9.7 K/9の熱い数字で、新鮮にx.com
  • MLB PLAY #2 Shota Imanaga O 4.5 Strikeouts (-146) ❤️ もう一つのプレイのために - Imanagaは今夜シンシナティに対して非常に有利なストライクアウトのマッチアップを描いている。レッズは今年左利き投手に対するストライクアウトしやすいラインナップの一つだ — LHPに対するK%で13位の高さ。x.com
  • Shota Imanagaは今シーズンあまりにも多くのホームランを許している。良いニュースは、それらがほとんどソロホームランだということだ。x.com

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