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2025年9月27日 19:15

佐々木朗希 直近登板レビュー|ロサンゼルス・ドジャースで復帰、7回を13球で無失点2奪三振

xhatenaline

stadiumT-Mobile Park
2025年9月27日 10:40~13:29
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LAD002001000362
SEA100000010280
投手
Emmet Sheehan 11失点Justin Wrobleski 20失点Will Klein 1 2/30失点Anthony Banda 1 1/30失点Roki Sasaki 10失点Blake Treinen 11失点Tanner Scott 10失点
George Kirby 52失点Enoli Bazardo 2/31失点Luke Jackson 1 1/30失点Gabe Speier 10失点Casey Legumina 10失点
野手
1番:Shohei Ohtani (DH)2番:Andy Pages (CF)3番:Michael Conforto (LF)Alex Call (PH)4番:Teoscar Hernandez (RF)5番:Ha-Seong Kim (SS)6番:Miguel Rojas (2B)7番:Dalton Rushing (1B)8番:Enrique Hernandez (3B)9番:Ben Rortvedt (C)
1番:Randy Arozarena (LF)2番:Cal Raleigh (C)3番:Julio Rodriguez (CF)4番:Josh Naylor (DH)Mitch Garver (PH)5番:Eugenio Suarez (3B)6番:Luke Raley (1B)7番:Dominic Canzone (RF)8番:J.P. Crawford (SS)9番:Cole Young (2B)Leo Rivas (PH)

復帰直後の7回を13球でねじ伏せ、無安打2奪三振で存在感

Q
試合はいつどこで行われ、どのカードだったのか?
A
現地時間9月24日、アリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドで、ロサンゼルス・ドジャース対アリゾナ・ダイヤモンドバックスの一戦である。
Q
佐々木朗希の投球内容はどうだったのか?
A
7回に救援で1回を担当し、打者3人に13球。無安打、無四球、2奪三振で、メジャー初の救援登板でホールドを記録した。
Q
球速や球種の手応えはどうか?
A
直球は100マイル近辺まで出ており、決め球のスプリットで空振りを奪った。合計13球のうち空振りは3球で、球威は十分といえる。
Q
試合結果はどうだったのか?
A
ロサンゼルス・ドジャースが延長11回の末に5-4で勝利した。終盤は接戦だったが、攻守で粘り切った。
Q
今季ここまでの通算成績は?
A
2025年は9試合(8先発)で1勝1敗、防御率4.58、35.1回で26奪三振、与四球22、WHIP1.44である。

復帰戦で1回無失点2奪三振、球威は十分である

まず結論から書く。佐々木朗希は戻った。しかも、短い回で力を出す形で、手応えも戻ったのである。

舞台は現地時間9月24日、アリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドだ。ロサンゼルス・ドジャースとアリゾナ・ダイヤモンドバックスの接戦は、終盤まで息をのむ流れだった。6回まで先発のブレイク・スネルが1失点で試合を作り、その直後の7回、佐々木が今季初の救援でマウンドに上がった。

内容は完ぺきだ。先頭を弱いゴロで片づけ、続く2人を三振。わずか13球で3人斬りだ。四球はゼロ。直球は100マイル近辺まで伸び、看板のスプリットで空振りも奪った。13球中3球が空振りで、球のキレはしっかり戻ったと言える。

このイニングの意味は大きい。右肩の不調で長く離脱し、リハビリ登板でも波があった。それでもチームは、短いイニングの救援ならば武器が生きると判断した。復帰戦での1回無失点、2奪三振は、その狙いどおりの答えである。

試合はその後も張りつめた。9回にはクレイトン・カーショーも1回を三者凡退で締め、ベテランの存在感を見せた。最後は延長11回、ロサンゼルス・ドジャースが5-4で勝ち切った。敵地での競り勝ちは、10月へ向けた良い風になる。

配球の内訳を見ても、方向性は明快だ。高めに力のある直球でカウントを作り、落差の大きいスプリットで仕留める。スライダーは見せ球が中心で、的を散らす役目である。球速帯は直球が中後半の90マイル台、スプリットは中80マイル台。平均値でも直球は96マイル前後に乗り、シーズン全体で見ても水準は十分だ。

数字も整理する。今季通算は9試合、8先発で1勝1敗、防御率4.58。投球回は35.1回、奪三振26、与四球22、WHIPは1.44である。復帰登板ではメジャー初のホールドも記録した。長い離脱明けとしては、理想に近い立ち上がりだ。

背景も押さえたい。ロサンゼルス・ドジャースは救援陣のやりくりに苦しんだ時期があり、指揮官は短い回での即戦力を探していた。佐々木はリハビリを経て復帰し、短い回で全力という役割に切り替えた。球の強さと、スプリットの質が出れば、勝ちパターンの一角も見えてくる。

この日の登板は、言わば予行演習だ。ポストシーズンでは一人ひとりの球が、勝敗を左右する。13球で見せた球威と集中は、その舞台でも通用する目安になる。無理をしない球数で、リズムよくアウトを取れた点も好材料だ。

今後の注目は、連投やビハインド時の起用でどう結果を積むかである。1イニング限定で球威を維持できれば、終盤の要所で出番は増える。直球のゾーン比率を少しだけ上げ、スプリットを決め球に置く形を続ければ、短期決戦でも十分に勝負になるはずだ。

本日の成績(投手)

投球回数
1
投球数
12
被安打数
1
奪三振数
2
与四球数
0
死球数
0
失点数
0
自責点数
0
9/26 SEA戦の8回に救援登板。先頭Arozarenaに二塁打を許すも、スプリット主体で2奪三振。12球中11ストライクで無失点。

記録

NEXT

  • メジャーでのポストシーズン初登板
  • 救援での初セーブ
  • メジャー通算30奪三振に到達

COMPLETE

  • メジャー初の救援登板を記録
  • 復帰戦でメジャー初のホールドを記録

次回の試合

次戦は現地時間9月27日 18:40開始(シアトル現地時間)、会場はT-モバイル・パーク。相手はシアトル・マリナーズ。ロサンゼルス・ドジャースはタイラー・グラスノーが先発予定で、佐々木は救援での再登板があり得る。日本時間では9月28日 10:40開始である。

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